2003/11/29 | 経済2 |
日本の歌手やアイドルが、中国や東南アジアなど 近隣の外国でコンサートを開く事がどういうわけか 近年はやりだしているようだ。 思惑は、「国内だけでなく、海外にも進出したぞ」 という宣伝収益なのだろうか。 一方で、中国や韓国の歌手のメンバーが日本の テレビで紹介されたり、日本でCDが販売されたり しはじめたのも最近だろうか。 こういう文化の「輸出入」を短期間に大量に 行おうとする意図が今でもよくわからないが、 文化を産業の一つと考えると、こういう文化で 貿易しようとすると、この文化市場での経済が 今に摩擦を起こすのではないだろうか。 もしかしたら摩擦だけでなく、インフレや デフレにまで発展するかもしれない。 日本は、確かにこれまでも欧米から洋楽を たくさん輸入してきた。しかしこれは、こちら側に 需要がありこちら側が買い手市場に安住したという 基盤が出来ていたら(と自分では思うのですが)、 摩擦をおこすことなく均衡が保てていた(日本の 音楽が当時は欧米と比べて後進だったのでは ないかと自分は思うので)からだと思う。 しかし今回は違う。日本の音楽はアジアで 受け入れられ、アジアの音楽も日本で受け入れられ ている(と思う)。 ゆえに、収支の支出差額が黒だの赤だので、 国家間でぎくしゃくしなければいいのだけれど。 私が疑問に思うのは、なぜ進出先がアジアなのか、 音楽の水準が上がったのならどうして欧米に 市場を求めなかったのだろうか、ということだ。 欧米の真似ばかりしてきたから、勝てる見込みが なかったというのか。アジアにだったら売り手市場が 見つかると思ったのか。 自動車や電機製品ではなく、邦楽は文化なのだから どういう裏があるのかしらないが、このように安易 に文化を輸出しないほうがいいのではないか、 と思う。 | |
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