2004/03/14 | 漫画 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
一昔前まで、漫画やアニメ(男性や男児向け) の主役は「転校生」だったり「宇宙人」だったりと、 だいたい相場は決まっていたように思う。 それが最近はどうやら違うようだ。 それは「女性」であったり「美少年」であったり または「魂が入れ替わった者」だったりと。 以前と比べて、主役の座が多種多様化してきたか のように感じるが、しかし実際には、より狭義に より単純になりうるように思う。 現実視して、「宇宙人」というのは排他的だけど 「転校生」だったら自分もそれに適う可能性がある。 つまり日常において、この枠の中でなら、自分が主役 になりうる可能性が秘められているといえると思う。 一方で、「女性」とか「美少年」とかいうのは、 先天性が強いもので、あとでどうこう変更できる ものではない。まして「魂が入れ替わる」なんて いうセッティングにおいてもね。 すると何か、「宇宙人」の「転校生」で「魂が 入れ替わった者」は、主役の中の主役(キング= オブ=主役)の座にでも君臨できるのか、というと どうもそういうわけでもなさそうだ。 それ以前にこれに該当する人物がいるもの なのか。 さて一方で、未だに漫画のテーマにおいて 野球、サッカー、バスケットというメジャーな スポーツ種目は、漫画作者にとっても根強い人気が あるようだ。 確かに作者にとって、これらの内容について 描くのだったら読者層の理解度もきわめて高く、 どの年代にも通用するし、そのため 漫画を描くにあたってはこのテーマを 選択するのが一番無難といえよう。 しかし逆説的に考えれば、これらのテーマは 古くからすでに名作が数多く誕生されているわけ であり、つまりはこの壁を乗り越えることが その作者に与えられる使命ではないだろうかと 私は思うんだけど・・・。 作者自身はどう考えているのか、ちょっと わからないと思うことがしばしばある気がします。
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